どうも中国輸入副業アドバイザーのhideです。
アメリカと中国が追加関税でトピックになっていますが、輸入ビジネスをすると関税は他人事ではなくなりますので、ニュースも確認しておくとよいですね。
さて新しいオリジナル商品を企画してOEM商品を作成するときに、中国に商品サンプルを発送することがありますが、中国から輸入することはあっても、日本から中国へ輸送することはあまり気にしていない方も多いと思います。
サンプル発送の際の注意点を説明しますので参考にしてください。
サンプルは関税がかからない?
OEM商品を作成しようとすると、日本からサンプルを中国に送ることがあります。商品サンプルは関税が不要ですぐに輸送できるかというと、そうでない場合もあります。中国へ発送するサンプルの金額や種類によっては、税関でとまってしまい輸送が遅れたり、思った以上の関税を支払う必要がある場合があります。
実際に私は中国へサンプルを発送した際に、高額であったため関税を支払ったことがあり、税関手続きを行ってくれる代行業者への手数料など含めると、思った以上に費用がかかってしまいました。
中国における通関制度は、日本における簡易通関と類似した、「小口通関制度」と呼ばれるものがあります。一定の条件を満たすことにより、小口貨物の関税が免除されるものです。具体的に免税となる輸入貨物は、以下のように規定されています。
・関税税額が50元以下の貨物
・商業価値のない広告品およびサンプル品
・外国政府(中央政府)や国際組織から無償で寄贈された物資
・通関する前に損失を受けている貨物(一部損壊については税関が認定した損壊の程度に基づいて関税が軽減)
ただし、個人使用目的での輸入を含めて、免税措置のない品目については関税が課せられます。この品目は、テレビ・自動車などあわせて20品目です。
発送するサンプルが問題なく中国へ輸送できるか、ジェトロや代行業者、パートナー、工場へ確認しておきましょう。
サンプル発送での注意点
しっかりと梱包をする
海外への発送で最も多いトラブルが商品破損です。日本国内の輸送でも商品が破損することはありますが、海外への発送となると国内では考えられない破損をすることがあります。輸送中の落下、箱の破損、濡れなどにより商品が破損してしまうこともあります。
丈夫な梱包素材を使い、十分に緩衝材を入れるようにしましょう。ダンボールをテープで包んで、箱の破損を防ぐことも効果的です。高額なサンプルな場合は保険をかけることも検討してよいと思います。
荷物をトラッキングする
発送したらトラッキングすることをおすすめします。国際宅急便は、メールアドレスを登録すれば随時、輸送のステータスをお知らせしてくれるサービスもあります。運送会社のHPで何度も荷物の状態をトラッキングする必要がなくなるため便利です。また、できれば受取人のメールアドレスも登録していると良いと思います。互いに確認できるため税関などで止まってしまっても迅速対応することができます。
発送前に輸出書類を受取人に確認してもらう
サンプルを発送前に輸出書類(Invoiceなど)を作成して、受取人に確認してもらいましょう。発送先の確認などもありますが、輸出書類で以下の点を確認してもらいましょう。
1. 受取人の名前、住所
2. サンプル品の個数、申告金額
3. サンプル品名
サンプル品名の記述の方法によって、本来輸入規制の対象外の商品であるにも関わらず、税関が輸入規制の対象と判断されてしまうことがあります。輸入規制の対象であると判断されてしまうと、税関でとまってしまい輸送が遅れてしまうだけ無く、最悪輸送できない可能性もあります。
まとめ
中国から日本の輸入は気にする方も多いと思いますが、日本から中国のサンプル発送についても注意するべき点はあり、知っておいて損は無いと思います。サンプル発送が遅れるだけで、商品企画が遅れてしまったり、余計な費用がかかることがあります。中国側の発送先と協力して、スムーズに荷物をやり取りできるようにしておきましょう。